こんにちは、ゆるめです!
今回は映画「こどもしょくどう」を見た感想を書いていきます。
目次
映画「こどもしょくどう」監督・登場人物
俳優 | 役名 | |
監督 | 日向寺太郎 | ー |
キャスト | 藤本哉汰 | 高野ユウト |
鈴木梨央 | 木下ミチル | |
浅川蓮 | 大山タカシ | |
古川凛 | 木下ヒカル | |
田中千空 | 高野ミサ | |
降谷建志 | 木下次郎 | |
石田ひかり | 木下朋美 | |
常盤貴子 | 高野佳子 | |
吉岡秀隆 | 高野作郎 | |
脚本 | 足立紳 | ー |
監督は日向寺太郎(ひゅうがじ たろう)
主な作品
1998年『黒木和雄 現代中国アートの旅/前後編』(NHK)
2005年『誰がために』
2008年『火垂るの墓』
2009年『生きもの―金子兜太の世界―』
2013年『爆心 長崎の空』
2014年『魂のリアリズム 画家 野田弘志』
映画「こどもしょくどう」あらすじ
(C)「こどもしょくどう」製作委員会
あらすじ
小学5年生の高野ユウト(藤本哉汰)は、食堂を営む両親と妹と健やかな日々を過ごしていた。
一方、ユウトの幼馴染のタカシの家は、育児放棄の母子家庭で、ユウトの両親はそんなタカシを心配し頻繁に夕食を振舞っていた。
ある日、ユウトとタカシは河原で父親と車中生活をしている姉妹に出会った。
ユウトは彼女たちに哀れみの気持ちを抱き、タカシは仲間意識と少しの優越感を抱いた。
あまりに“かわいそう”な姉妹の姿を見かねたユウトは、怪訝な顔をする両親に2人にも食事を出してほしいとお願いをする。
久しぶりの温かいご飯に妹のヒカルは素直に喜ぶが、姉のミチル(鈴木梨央)はどことなく他人を拒絶しているように見えた。
数日後、姉妹の父親が2人を置いて失踪し、ミチルたちは行き場をなくしてしまう。
これまで面倒なことを避けて事なかれ主義だったユウトは、姉妹たちと意外な行動に出始める――。
映画「こどもしょくどう」【ネタバレ感想】
(C)「こどもしょくどう」製作委員会
事前情報も知らず、いわゆるジャケレンタルしてみたのですが、よく市や地域が営んでいる子ども食堂にフォーカスを当てた映画なのかなと思っていました。
食堂の中にはたくさん子どもが飯食っているみたいな。
でも違いましたね。
吉岡秀隆と常盤貴子夫婦が営むごく平凡な食堂に、息子が孤児の姉妹を連れて飯を食わし、そして子ども食堂になる経緯を描いた映画でした。
ボクは昔から吉岡秀隆が大好きで、「北の国から」はもちろん、「男はつらいよ」「学校」「Always 3丁目の夕日」「Dr.コトー診療所」など、
このお方が出られている作品を見てきました。
で、今回もその吉岡秀隆に惹かれたわけなのですが、率直に言って「謎が多い」映画だ。
全体的に多くを語らないストーリーで、見た人それぞれで考えろということなのか。
そもそも、子どもたちが何故に孤児になったのかや、お父さんはいずこへ?お母さんは死んでんの?生きてんの?
生きてたらこの夫婦に何があったの?
と、大人に「満足に食べられない子どもたちがこんなにもいるんです。なので、可哀想だけでなく、自分に何ができるのかを考えましょう」
ということが伝えたいストーリーであれば、もう少し経緯や具体性がほしかった。
ただストーリーとして伏線など小難しいこともなく、最初から最後まで嫌味なく、子どもの視点を捉えた映画でした。
映画のコンセプト
子ども視点で描かれている映画だから、「理由」なんて二の次、必死に生きることをふんだんに描いている映画なんですね。
その「理由」をあえて描写しないところが、鑑賞した各々の人にあらゆる想像をしてもらい、他人事とは思わせない狙いなのかもしれませんが。
吉岡秀隆も常盤貴子も飯だけ出して、最初から最後までとくに何もしていないし。
ミチル役の鈴木梨央とヒカル役の古川凛の姉妹を警察に連れて行こうと夫婦で話すも、結局のところ何もしていないし。
石田ひかりも降谷建志もさっぱりよく分からない(そもそもどこ行った?)
情けない大人たちのせいで、子どもはこんなにも苦労するんですよ。というメッセージで合ってるのでしょうか。
子役の演技に注目
子どもたちの演技は脱帽です。
そう、これは子供たちの視点で描かれている映画。子供たちを見る映画なのだ。
ユウト役の藤本哉汰くんの、いじめ現場を見て見ぬふりをする何とも言えない表情や、吉岡・常盤夫婦に物申す場面など、リアルに描写されています。
ミチル役の鈴木梨央ちゃんは安定ですね。
解せないシーン
浅川蓮くん演じるタカシが、いじめられっ子に立ち向かうシーンは正直必要だったのか。。
タカシが切れる理由は「いじめ」だが、一部始終、陰湿な性格から変わっていなかったじゃないか。
姉妹と出会ってそんなに変われたのか!?
それまで強くなるような描写が皆無な分、タカシが暴力を振るうシーンは、頭が着いていかなかった。
ラストに見る人を置いてけぼりにするんじゃないよ。。
豪華俳優陣たち
常盤貴子と石田ひかりはいつまで経っても年を取らないですね。
常盤貴子は「愛していると言ってくれ」のときより元気そうだし、
石田ひかり「あすなろ白書」のときより美しい。
比較的最近の映画なのに、年を感じさせない美貌とオーラです。
降谷建志にいたってはセリフがほぼない。
ほぼないのに、「なんかやべ~感」を醸し出しており、この人俳優も出来るんだスゲーと感じました。
映画「こどもしょくどう」【ネタバレ感想】まとめ
(C)「こどもしょくどう」製作委員会
まずは日本の片隅に、このように貧困な子供たちがいるということを、理解しないといけない。
一言でいうと、「大人たちは何ができるのかを考える」ということ。
そうか、考えてもらわないといけないからこそ、情けない大人たちを描写し、本編では多くを語らなかったのかと気が付きました。
一度見てみても損はないと思いますよ。