こんにちは、ゆるめです!
今回は映画「楽園」ネタバレ感想です。
映画館では見に行けなかったので、配信を楽しみに待っておりました。(だいぶ過ぎてたけど…)
しかし…平たく言っても、つらい2時間だった。。
ここだけのは・な・し
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目次
映画「楽園」出演者一覧
俳優 | 役名 | |
監督 | 瀬々敬久 | ー |
キャスト | 綾野剛 | 中村豪士 |
杉咲花 | 湯川紡 | |
村上虹郎 | 野上広呂 | |
片岡礼子 | 黒塚久子 | |
黒沢あすか | 中村洋子 | |
石橋静河 | 田中紀子 | |
根岸季衣 | 藤木朝子 | |
柄本明 | 藤木五郎 | |
佐藤浩市 | 田中善次郎 | |
脚本 | 瀬々敬久 | ー |
原作 | 吉田修一 | ー |
原作はあの吉田修一
吉田修一さんといえば、妻夫木聡主演の映画「悪人」や、渡辺謙や宮崎あおい出演の映画「怒り」が有名ですね。
個人的には「横道世之介」がけっこうお気に入りなんですが(笑)
監督は瀬々敬久(ぜぜ たかひさ)
瀬々敬久監督は映画「アントキノイノチ」や「64-ロクヨン- 前編/後編」や「友罪」が有名どころでしょうか。
それ以前はピンク映画の助監督などを務め、「ピンク四天王」と呼ばれていたそうです。
豪華俳優陣が勢ぞろい
主演の綾野剛。杉咲花。柄本明。佐藤浩市。と、名高い俳優さんが出演しています。
特に綾野剛は、あのぶっきらぼうな役をすると映えますね。
個人的に、「新宿スワン」や「日本で一番悪い奴ら」「亜人」などの、アウトロー寄りの綾野剛より、
今作や「クローズZEROⅡ」(←十分ヤンキー)の何考えてるか分からない役が好きだったりします。
なんだろう、綾野剛が映画出るだけでこんなに魅力が増すんですね。
今回の映画「楽園」に関しても、映画予告を見ただけで綾野剛のぶっきらぼう役がドハマりしており、
完全に綾野剛効果でポチっちゃいましたもんね。
他の俳優さんでも、柄本明と佐藤浩市の熱演には参りました。大御所だけあります。
柄本明の「集落の人」感はえげつないほど伝わり、なんて言うんだろう…
同じ集落の人以外は寄せ付けず、言いたいことははっきり言う、この集落から出たことない典型的な集落人は見事でした。
佐藤浩市の人間的に損壊していく様も、佐藤浩市だからこその優しさの中の憎しみや恨みが込み上げる演技は圧巻でした。
映画「楽園」あらすじ
青田に囲まれたY字路――。ある夏の日、幼女誘拐事件が起こった。未解決のまま、住民の胸には 罪悪感だけがしこりのように残り、事件直前まで被害者と一緒にいた紡は心に深い傷を負った。それから12年後、再びそこで2つの悲劇が起こる。少女が行方不明となり、町営住宅で暮らす豪士が容疑者として疑われた。追い詰められ、街へと逃れるが、そこで豪士は驚愕の行動に出るのだった―。そしてY字路に続く集落、愛犬と暮らす養蜂家の善次郎は、村おこしの事業を進めていたが、話のこじれから村中の非難を受け、村八分状態に。善次郎は狂気に陥り、恐るべき事件へと発展する―。被害者の親友だった少女、容疑者の青年、そして限界集落で暮らす男。なぜ人は罪を犯すのか? なぜ自分だけ生き残ってしまったのか? それぞれの人生が交錯するとき、物語は衝撃のラストへと導かれる。出典:フィルマガ
映画「楽園」ネタバレ感想注意!
単純明快に感想を述べるとこの一言
えっと、この映画の中で誰か幸せになった人っていた?って思えるほど、全員不幸…に思える。
現代社会の縮図
幼女失踪事件だって、ろくに調べず豪士(綾野剛)が怪しいと一人のおっちゃんが言い出しただけで、集落の人が豪士を疑い勝手に家宅捜索を始めたり、
豪士を見つけたらみんなで追いかけ、追い詰めたり。
そして犯人と決めつけ叩く叩く。
これって、SNSでの誹謗中傷とやり方は同じで、ネットの中と現実世界と差ほど変わらないと感じました。
現代社会の縮図であり、相手を犯人と決めつけ集団で襲う手段は変わらない。
誰かが「右」と言えば「右」を向き、また別の人が「左」と言えば「左」を向く。
TVのニュースで「A」と言えば世間は「A」となっちゃうんです。
幼女失踪事件
犯人については言っちゃうといけないと思うのですが、動機は「そうか…」という感想です。
ただ、殺人まで至る動機に結びつかない。
人間という生き物はもろいもので、十人十色なのでこういう人もいるのだと解釈せざるを得ない。
この話を快楽殺人にしてしまうと、映画「藁の楯」みたいになっちゃいますし、動機としてはこれでいいのか。
「楽園」の言葉の意味とは?
ストーリー上、「楽園」の言葉の意味を見出せずに終わりを迎えました。
なぜ「楽園」というタイトルを付けたのか。
これはボク自身の見解が2つあります。
①登場人物それぞれが「楽園」を望んで生活している
生きていく上で培われる歪んだ感情や、心に闇を持っていく。
意見を合わせたり、大勢で誹謗中傷をしたりするが、それは人はそれぞれ「楽園」を求めているから。
作中で、野上広呂(村上虹郎)が湯川紡(杉咲花)に印象的な一言を放ってました。
「みんな表と裏の顔を持っている」
それは人それぞれ、自分が作り出す「楽園」に対し成否が分からない葛藤があり、もがいて探し出す模様。
②楽園という言葉そのままでは理解しがたい意味
「楽園」=「悪のない世界」のような、非現実的な世界のことではなく、
「人の死を悲しみいたむこと」=「弔い」を彷彿させる、現実世界に起こりうる世界観の反語。
さらに言うと、登場人物全員が幸せになっていないからこそ、せめて救いの手を差し伸べたいという表われからの「楽園」なのでは。
解釈も人それぞれですが、ボクはそのように感じました。
まとめ:映画「楽園」~感情の奥底を揺さぶられる映画~
人間の闇はここまで深いものなのかと思い知らされます。
世間の波にもまれながらも昨日まで生きてきた人の闇の深さは底知れない。
個人的には、人の絶望を直視するあまり、いささか目を塞ぎたくなるストーリーです。
また予告編がよくできすぎていると思いますし、後味は悪いです。
ただ、現代社会を揶揄しているようにも思え、反面教師にならないような「教え」がストーリーから見出せるんじゃないかと思います。
少しでも世の中から誹謗中傷が無くなることを切に願います。
今回はここまで。
それでは。
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