あなたは今、自分の生涯をどう生き抜くか考えていますか?
何気なく働きながら生活しているのであれば、超危険です。その赤信号に気が付いた人からどんどん行動に移し、次第に取り残されてしまいます。
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こんにちは、ゆるめです!
今回は著者リンダ・グラットン、アンドリュー・スコットの「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を読んだ感想と、人生100年時代をどう生き抜いていくかを解説していきます。
人間の平均寿命は80年と言われてきたのは、とうの過去のこと。今の時代は寿命が100年と言われています。
100年と聞かされると「長生きできるラッキー!」や「まだまだ生きれんじゃん」と、のんきなことを思う人がいるかもしれませんが少し考えてみてください。
高齢化が進み、年金がもらえる年齢は遅れ、80歳まで仕事をしないといけない時代がもう目の前に来ています。
では質問です。
今勤めている会社は、80歳まで雇用してくれると思いますか?
人生100年、今から何をどうすべきか、この本を読んで準備していきましょう。
目次
平均寿命は延び続けている?
人間は200歳まで生きるようなSF映画みたいなことは言いませんが、年々、確実に平均寿命は延び続けています。
この本の冒頭では、今この本を読んでいる50歳未満の日本人は100年生きるつもりで過ごすつもりでいたほうがいいと書いてあります。
過去200年のデータで計算すると、もっとも寿命が長い国の平均寿命は、1年に3か月ペースで延び続けていて10年で計算すると2~3年の寿命が延びます。
年代別平均寿命
上記の計算からすると、
メモ
2007年生まれ:104歳
1997年生まれ:101~102歳
1987年生まれ:98~100歳
1977年生まれ:95~98歳
1967年生まれ:92~96歳
1957年生まれ:89~94歳
このようになります。
なぜ寿命が延びているのか
寿命が延びる理由として、一つは医療技術の進歩、もう一つは健康に対する啓蒙活動の効果と言われています。
医療技術の進歩は、ガンなどの早期発見や治療と処置の改善、啓蒙活動は人間ドックの推奨や禁煙キャンペーンなどがあげられます。またインターネットの普及により、添加物が多く入った食事を気を付けるようになったことが挙げられるかもしれません。
このような活動により、人間は病気に対するリスクにスポットを当て、それを発信することにより寿命を大きく延ばしてきたのです。
人間の寿命に上限はある?
現在は右肩上がりで寿命が延び続けています。
では天井なしでこのまま寿命は延び続けるのでしょうか?
答えはNO
人間の寿命は現時点では右肩上がりではあるものの、必ず天井にあたります。必ず朽ち果てる天井があるはずです。
しかしその天井が120歳なのか150歳なのかは、誰にも未来は分かりません。
グーグルのエンジニアリング部門の責任者であるレイ・カーツワイルがこのように主張しています。
「人間の寿命に生物学的な上限はなく、科学とテクノロジーが進歩すれば、平均寿命は何百年にも達する」
それが真実なのかは今のところ誰にも分かりませんが、平均寿命が延びてきていることは明らかです。
ではどうすれば人生を勝ち組として全うできるのでしょうか。
雇用の未来はどうなるのか(AIはどう進歩するか)
結論から言うと、今勤めている会社で終身雇用はできません。
未来ははロボットやAI(人工知能)などが当然の時代になっていくと予想されています。
今勤務している会社の働き方を思い出してみてください。
その仕事は人間がやらないといけない仕事になっていますか?ロボットやAIで代替する分野ではないでしょうか?
頷けるとすれば危険な仕事と言えます。もしかすると10年先、早ければ5年先にはロボットにあなたの仕事を奪われるかもしれません。
いいえ、奪われる前に会社があなたを雇用できなくなることが目に見えています。
そうなることで、この人生100年時代をまかなえる仕事を見つけないといけなくなります。
ではどうしていくべきかを考えていきましょう。
産業の新陳代謝(働き口の変化)
1910年の働き手の3人に1人は農家、もしくは農業労働者でした。
では現在はどうなのかというと、全体の50%はオフィス労働者(専門職・事務職・管理職)に変化しています。他にはサービス業をしていたり力仕事などが多く、1910年の30%以上を占めていた農業をしている人は人口の1%に過ぎません。
時代が変わるにつれ仕事の内容も徐々に変化し、近い未来にはロボット工学や人工知能の急速な進歩が挙げられます。
現在ではフリーランスと呼ばれた一定の企業に勤めずに仕事を請け負う人が増加しています。例を挙げるとTwitterでのマネタイズや、インスタグラマーなどSNS発信や、アフィリエイターという商品レビューを発信してお金を稼ぐ人が一定数おります。
古い仕事は年々陳腐化し、どんどん新しい仕事が生まれます。
転職することが普通になる
前述したように一つの会社で働き続けることは難しい時代になります。
今勤めている会社での仕事が好きすぎてたまらない!という方はごく少数になると思いますが、大半の人はそうではないと思います。
そうでない人はまず、今の会社に骨をうずめるとは考えないようにしましょう。
今の会社で培ったノウハウを次の仕事で活かし、またそのノウハウを次の仕事に活かせようという意識を持つようにしてください。
今後、転職する人が続出していきます。そして転職することが普通の時代がやってくるでしょう。
3ステージ→マルチステージへ
今までの人間の人生は3ステージと比喩されてきました。
3ステージとは
「教育」→「仕事」→「引退」となります。
ではマルチステージは
「教育」→「仕事」→「教育」→「仕事」→「引退」
という具合です。
ということは、3ステージ中の2ステージ目「仕事」が淘汰されることが目に見えている今、マルチステージを見据えて行動しなければ。100年時代を生き抜くことは困難になります。
知識をつけておく
もちろんリストラされるまで働き続けることは一つの選択肢ですが、リストラされてからでは遅すぎます。
リストラされてから自分は何ができるのか仕事を探すのはリスクがあります。
では今何をするべきか、考えておく必要があります。
マルチステージを生き抜くには、本を読んだりセミナーに参加するなど、逆境にも耐えうる知識をつけておかないといけなくなります。
しっかり自分のスキルのために投資していきましょう。
100年生き抜くための資金計画
お金が一番大事とは言いませんが、お金があることで人生の豊かさを実感することができます。
老後のために貯金している人も少なくはないでしょう。
老後の資金として2000万円という金額をよく耳にすると思います。
今貯金している金額、つまり毎月の貯金額はどのようにして決まりましたか?
- 何歳まで働くか
- 老後の生活資金はどのくらい確保したいか
このようなことを考えながら計画的に貯金している人はどのくらいいるでしょうか。
貯金する理由
今貯金している理由は何か買いたいものがあるからですか?老後のためですか?
もちろん70歳や80歳になり、働けなくなったときのためにお金を貯金しておくことは大事なことです。
今計画的に貯金している人は、給料の何%かを貯金に回しているのだと思います。
では、いまの給料がいつまで続くと思いますか?
今の給料の内、生活費+貯金額=給料(手取り)になっているのだとすれば危険です。
理由は、勤めている会社が一生給料を払い続けられる保証がまったくないからです。
前述したように、自分のスキルを高めるための投資はしていくべきなのです。
【番外編】お金を貯める方法は?
貯金することだけでは危険なのはわかりましたよね?そう、今の会社に勤め続けられる保証がないからです。
本書の本筋と少しずれますが、将来に向けてお金を貯める方法(初心者向け)はいくつかあります。
- 定期預金
- 国債
- 積み立てNISA
- 確定拠出型年金
・定期預金
銀行の定期預金は知っていますよね?
毎月決められた金額が徴収され、指定した口座に預けられる仕組みです。
しかしあまりおすすめできないのが、預けた金額が下ろしにくい割に金利が安すぎるところです。
現在の定期預金の金利は0.01%程度なので、100万円預金したとしても100円の儲けとなります。
・国債
国債は国に投資するようなものです。投資先が国なので元本保証されており、賭けた金額以上が保証されています。
個人向けの国債の最低保証金利は0.05%となっているため、銀行の定期預金より金利は高くなります。
それでも100万円賭けたとしても、最低500円の儲けですが。
・積み立てNISA
積み立てNISAのメリットは、「非課税で20年間投資できる」という点と「利益も非課税」という点です。
一般的に株を売った際は、原則20%の税金がかかりますが、NISAの場合は特例として税金はかかってきません。
低リスクで軍資金も少なく、積極的に資産を増やしたいという人にはメリットが多くあります。
・確定拠出年金
確定拠出型年金とは、個人が個人に積み立てる「私的年金」です。
加入者が投資信託に投資し、資産を運用して老後資金としてあてるというスタイルの年金です。
毎月の積立額は年末調整や確定申告の際に所得控除の対象になり、税金を減らせられます。また運用した利益も非課税になります。
しかし60歳まで引き出せないところはデメリットとなります。
チャレンジするためにどんどん自己投資をしよう
投資は株やNISAだけのことを呼ぶわけではありません。
自分の「時間への投資」や「新しいことへのチャレンジをするための費用」のことも投資と呼べます。
プログラミング教室や英会話にて学ぶのはとても有意義な時間になります。
若ければ若いほど、その時間を有意義に過ごしクラスメイトや会社の同僚を見返しましょう。
副業をして手に職をつけよう
何を隠そうボク自身が、会社に勤めながら副業を行っております。
クラウドソーシングのランサーズでライター案件を行ったり、パワーポイントで企業の資料作成を行ったりし、自分の得意分野を活かしています。
おかげさまで、副業では毎月6桁の収入が安定して入ってきています。ただそれより、自分のスキルアップのために時間を投資して行っているほうが強いです。
クラウドソーシングだと、パソコン一つあれば、いつでもどこでも作業ができるし、資金0円から始められるのでおすすめです。
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下記から簡単に登録ができます。
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人生の資産を管理しよう
資産と聞くと目に見える家や車をイメージし、友人関係や健康などを資産と感じる人は少ないでしょう。
この人生には「有形資産」と「無形資産」が存在します。
有形資産のほうが欲しがる人が多そうですが、実は無形資産の方が重要なのです。
有形資産より無形資産
有形資産とは、家や車などの目に見える資産のことを指します。
そして無形資産とは、人間関係(友人)や知識、健康などの目に見えない資産のことを指します。
マイホームや車など目に見える資産がほしくなる人が多いと思いますが、今後重要になるのは知識や健康、人間関係(友人・家族)などの無形資産と言われています。
人間は無形資産が多くあるほうが幸せになれると言われています。
資産の重要性の考え方
マイホームや車など有形資産は、査定に出せば簡単に金額が分かります。
しかし無形資産はどうでしょう?友人との関係や家族、健康面など知識はお金に換算できるでしょうか?それはできません。
無形資産は人に査定されるようなものではありませんし、なによりお金以上の価値があります。
むしろ友情や愛情、健康はお金で買うことができないからこそ、無形資産が重要なんです。
人生100年時代を生き抜くために:まとめ
人生100年と聞くと、今の年齢からあと何年生きるのか引き算した人が多いと思います。
簡単に取りまとめておくと、
まとめ
- 人間は寿命が延びている
- 今の会社は一生雇用してくれない
- 転職するための準備を整える
- お金は投資する(自分のチャレンジにも)
- 有形資産より無形資産を大事にする
この記事を読む人にとって、「まだまだこれから」と思う人と、「あと少ししかない」と思う人それぞれだと思います。
ただ確実に人間の寿命は延びているため、今のまま何気なく生きているのは危険です。
しっかり地に足つけて、考えていきましょう。
今日はここまで。
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